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胡耀邦生誕百周年 同氏を巡る二つの不可解

2015年11月25日
胡耀邦生誕百周年 同氏を巡る二つの不可解

【新唐人2015年11月25日付ニュース】

 

11月20日は中共元総書記である胡耀邦生誕百周年記念日で、7名の中共現役の政治局常任委員が全員、北京大会堂で行われる座談会に出席した。中共国家行政学院教授汪玉凱氏は、香港の『明報』のインタビューを受けたとき、「今回の座談会には、現役の政治局常任委員以外に数多くの元政治局委員も参加していた。明らかに、90周年の記念活動より格が高い。」とコメントした。

 

 北京歴史学者の章立凡氏は、「今回これほど高い格で胡耀邦を記念することは、習近平の父である習仲勛の胡耀邦とのよしみに関係があると思われる。胡耀邦を記念するたびに人々に様々な連想をもたらしたが、結局、皆水泡に終わった。」旨述べた。

 

 元中共総書記の趙紫陽の秘書・鮑彤氏は、アジア自由ラジオ局のインタビューを受けた際に、章氏と同様の観点から、「今回のような高い格で胡耀邦を記念することは国民にとっては一つの心理的な慰めになるが、胡耀邦を巡る二つの不可解がいまだ解明されていない。一つは、数百万人の冤罪を名誉回復させ、その功績で歴史に十分名前を刻むことができ、また、中共の第12期全国代表大会で党の条例に従って選挙で選ばれた総書記である胡耀邦が、4年後、党のどの条例でその総書記ポストを免職されたかは当時もそうだし、今もってわからない。第二の不可解は、26年前に胡耀邦が他界し、学生と市民がこの廉潔な政治家を偲ぶために自発的に天安門広場で記念活動を行ったが、これは中国のどの法律に触れたかはよくわからないまま、結局、鄧小平がこの記念活動を動乱と暴動と定め、血生臭い弾圧を実施した。」と中共の独裁政治に皮肉を言った。

 

 中国問題専門家の程翔氏は、「胡耀邦の真の価値は彼の正義感と反腐敗の立場にあるだけでなく、彼の政治自由主義の立場にもある。彼は長年にわたって中国人の思想を封鎖した毛沢東思想の呪縛を解き、文革中に迫害された人々の名誉を回復した。胡耀邦は1982年、中共の総書記に就任、改革派の代表人物と見られるが、学生の抗議活動に弱い立場を示したため、中共の長老らに免職された。胡耀邦の異常な免職とその後の天安門事件は中共の歴史的な負担となった一方で、江沢民の登壇に条件を整えた。江沢民が政権を握ってから腐敗をもって国を治め、特に法輪功への弾圧は中共に、さらに大きな歴史的な負担を負わせた。胡耀邦と江沢民、この二人の中共元総書記の行いは相反するものであり、胡耀邦を高い格で記念することは江沢民を完全唾棄する意味合いが濃厚である。中共の背負っている歴史的な負担がもはや自ら下ろせないので、中共を解体することは中国社会のあらゆる問題を解決するための唯一の鍵である。」と評論した。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/21/a1237148.html (中国語)

(翻訳/張陽)

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